ドルオタでゲオタの叙情詩

二次元も三次元も好き。K-POP中心に割と幅広く。Twitter→epika_high

スーパーファミコンの思い出。

心が韓国から帰ってきません。
更に入隊ラッシュ、2PMチャンソンの体調不良(※20日見に行くチャンソンペンのわたし)とわたしの心はもうグラグラである。
スンペンのVIPから頂いたアメリカ土産のチョコレート(チョコの中に塩キャラメルとピーナッツバターが入ってる/スンペン曰く『デブの味がする』)が美味しくて唯一心の支えだ。
 
気分転換するためにゲームの記事をついに書こうと思う。
この間フォロワーさんと話したスーファミの事である。
そう、あの時代のゲームは本当に楽しかった。
 
 

f:id:epika_high:20151013025822j:plain

 
生まれた頃にはファミコンゲームウォッチ
小学生に上がってからゲームボーイスーファミ
中学高校はプレステ、64、ゲームキューブ
社会人になってからはアドバンス、プレステ2…と、ゲーム好きとしてはいい時代を生きていると思う。
勿論現役でバリバリのゲーマーでPS33DSが友達のわたしだが、あえて今回はスーファミの話である。
 
ゲームセンターCXファンでもあるわたしだが、ついに今シーズンから初代PSもレトロハードとして認定された事はちょっと衝撃だった。
ソフトの単価がディスク型になって下がった事により、今遊んだって全く引けを取らないくらいのゲームとクソゲーが量産されたPS時代。
その1つ前のスーファミ時代はまさに大海賊時代…ではなくて戦国時代だったのだと思う。
 
わたしの好きだったソフトはと言えば別にマニアックでも何でもないし、多くの人が通った道をわたしも通っている。
例えば、クリスマスプレゼントに貰った『かまいたちの夜』のストック刺殺エンドがトラウマだったり、普通8000円はするスーファミソフトの中で中古300円くらいで投げ売りされていた『ドラッケン』を訳も分からずプレイして頭の上に疑問符を浮かべまくったり(大人になってからわかった事だがあれはけしてクソゲーではない)、『クロノトリガー』でわたしの大好きなルッカを差し置いてマールと結婚した主人公に怒りが湧いたり、『ストリートファイター2』でみんな(女友達)が春麗を使う中で頑なにガイルを使い続けたとか、そんな感じだ。
今回は中でもわたしが未だ愛してやまないソフトを3本だけ紹介したいと思う。
 

ピーノの魂は今も生きている。

f:id:epika_high:20151013020759j:plain

 
ワンダープロジェクトJ』は初めてゲームで泣いた思い出深いソフトだ。
それまでゲームやアニメで感動して泣くという事を知らなかったが、元々3歳の頃にETを見てコタツに潜り込んで「いーてぃーがかわいそうだよぉ」と一日中泣いていたわたしの涙腺の強度はお豆腐並みである。
なので一般的にコレが感動作品なのかは不明だが、エンディングは本当に素晴らしかった。ジブリ的なエンディングに近いかもしれない。
 
機械の少年を育てて色んなストーリーをクリアしていく形式で、この少年ピーノはすこぶるバカである。ダダをこねたり大切なアイテムを平気で食ったりミリも言うことを聞かなかったり、まぁープレイヤーは手を焼かされるのだ。
それが最後、色んな人々との出会いを重ねて成長し、人間の心も動かすほどたくましくなったピーノは自らの命を投げ打って小さな国を救う。
鉄腕アトムから続くロボットモノのお約束である。
手を焼かされた分、そこまでたどり着いた時間の分、当時12歳かそこらだったわたしはコントローラーを握りながらワンワン泣いた。
 
ピーノは今でもわたしの中に生きる大切な弟のような存在だ。
この世に何万とピーノはいるのだろうけど、勇気も優しさも活発さもわたしが育てたあの子が一番素敵だったと思う。
日高のり子さんの声もスーファミにしてはわりとクリアでイメージにピッタリだった。
心が温かくなりたい、という人にはいまの時代でも十分オススメできる。
 
 

あの世で俺にわび続けろオルステッドーーー!!!

f:id:epika_high:20151013023002j:plain

 
と見出しに書いたものの、わたしが主に言いたいのはSF編のことである。
しかしゲームのシステムとしては粗も多かったけど非常に味のあるゲームだった。
各章のキャラクターが最後に集まって、というのは言うなればドラクエ4が最初だったのだろうが、『ライブ・ア・ライブ』の場合全ての章で遊び方が違うし、キャラデザ(名のある漫画家)も違う。
ベースとなるシステムが同じにも関わらずその幅は余りにも広く、戦いに明け暮れる章もあれば殆どアドベンチャーの章もあったりと様々。個人的に一番好きなのは、制限時間までに罠に使えるアイテムを探し出して敵を撃破する西部編だ。
しかしわたしが主に書きたいのはry
このゲームのトラウマは大体二択である、最終章か、SF編か。
あの日、そう、遠いあの日である。
友人宅に集まった我々は目新しいソフトに目を輝かせた。
ファミ通でも散々特集されてきた新作RPGライブ・ア・ライブ』である。
しかし友人曰く、親や兄がセーブデータを作っているためにセーブはできないと言う、じゃあ見たことないところやろうと言ってやり始めたのがあのSF編である。
主人公のロボットを操作しながら次第に不穏な空気が流れ出す宇宙船の中を歩いた。
人間のキャラクター達が危機の中で疑心暗鬼を芽生えさせ、艦内に放たれてしまった怪物に怯え、死んでいく。
薄暗い通路、静寂に流れる音楽、迫り来るベヒーモス(接触するとゲームオーバー)
べっちょりと汗をかいた手でコントローラーが滑る。
誰もが「怖い」「代わりにやって」「無理」と目を伏せる。
わたしたちはただ、じゅんすいにげーむをたのしみたかっただけなのに。
 
というかいつの間にか(あんなに権利関係で難しいだろうと言われていたにも関わらず)バーチャルコンソールで配信されていて驚きであった。
このゲームもやった時間が絶対に損にならない良作なので是非機会があれば遊んでみて欲しいと思う。
 
 

がんばれチビ!デブ!ノッポ!

f:id:epika_high:20151013031132j:plain

 
やや知名度の低い名作『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』
謎解きアクションアドベンチャーというカテゴリーだと思われる。
チビとデブとノッポのベタベタな少年たちが、担任の先生を助け出す為に大冒険に出る物語である。3人にはそれぞれ使えるアイテムが異なったり、バラバラで行動しなければいけない局面があったり、3人で肩車しなければ届かないところがあったりと個性が生きている。
例えばチビは足が早いし、デブは泳ぐのが上手かったり力持ちで、ノッポはロボットを動かせたりジャンプが得意だったりする。それが三人三様、なんだか可愛らしい。
グラフィックも丁寧な作りで音楽もこれまた壮大で冒険のワクワクさを存分に駆り立ててくれるし、隠しアイテムを探す楽しみや謎が解けた時の爽快感も全てにおいて最高バランスだった。さすが任天堂仕事である。
しかし知名度もそこまで上がらず、シリーズ化される事がなかったのは本当に残念の極みだ。しかしこちらもバーチャルコンソールで配信中なのが救いかもしれない。
 
幼い頃に夢見た世界をまたにかける大冒険、多分誰もが(最近の子は知らないかもしれないが…)図書室で借りたズッコケ三人組的な愛嬌のある少年たち。
親子で遊んでも絶対に面白いので今日はパッケージと名前だけでも覚えて帰ってください。
 
 

三度の飯よりスーファミだったんだ。

わたしの場合は親が桃鉄に夢中になりすぎてご飯が用意してもらえず、翌日鍵のかかった引き出しにソフトを隠したところチビりそうなくらい叱られて外に放り出された思い出がある。
それほどにこのハードには魅力があったのだと思う。
泣いたり笑ったり友達と大喧嘩したり、その真ん中にはいつもコイツがいて、わたしの人生の中でも色濃く4色のボタンを輝かせているのである。
 
今年7月11日、任天堂の岩田社長が亡くなった。
わたしは彼のことが本当に好きで、ゲームセンターCXに出た回は何度も何度も見返すほどだった。
優しくて純真で、昨今のゲーム業界では珍しいくらいに本当にゲームを愛している人だった。
 

世界中の人からこんなに「ありがとう」と言われた日本人はもしかしたらいないのかもしれない。
彼が携わった多くの名作がこれから先も多くの人に愛されるよう願う。
ゲームはもっと純粋に楽しまれて、愛されるべきだとわたしは思っている(クソゲーは文句言うけども)
新しいものに嫌気がさしたら、古いソフトを引っ張り出して遊べばいいじゃない。